明日の株式相場に向けて=政局カオスも個別は海運フィーバー(その2)


ただ、一方で日本株市場にポジティブな話も市場関係者の間から聞こえてくる。「今、海外投資家が危惧しているのは日本のコロナ感染者数増加や政局ではなく、中国の規制リスクだ。ネット関連や教育関連などソフト産業への統制強化の動きが目立つが、海外資本の自国企業に対する投資にも中国当局は神経質になっている。ソフトバンクグループ<9984>の株価にも暗示されているが、この先、世界の投資マネーは中国に向かいにくくなる。その分が日本に振り向けられるとの思惑が浮上している」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘だ。米中摩擦から派生した“漁夫の利”で日本買いに火が付くという寸法である。今の海運株や鉄鋼株、あるいは非鉄株への買いは、まさに日本の政治とは関係のないグローバル景気に敏感なセクターであり、足もと化学株へも資金が流入し始めた。市況関連株への資金の流れが今後はさらに太くなり、奔流を形成する可能性もある。

個別では前週に取り上げた野村マイクロ・サイエンス<6254>が決算を好感してストップ高に買われた。半導体関連の主力銘柄は足もと向かい風が強いが、世界的な半導体不足を背景に、上値余地の大きい中小型株はまだ数多く眠っていると思われる。このほか直近取り上げたタカノ<7885>がいい動きをみせている。また、海運フィーバーが続くなか、物色の裾野が広がり始めている。倉庫株は注目で、大阪カジノ関連の切り口もある杉村倉庫<9307>や日本トランスシティ<9310>などをマークしてみたい。

あすのスケジュールでは、対外・対内証券売買契約、7月の投信状況など。また、株価指数オプション8月物のSQ算出日にあたる。なお、国内主要企業の決算発表では富士フイルムホールディングス<4901>、ENEOSホールディングス<5020>、シチズン時計<7762>、荏原<6361>などがある。海外では6月のユーロ圏貿易収支、8月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)、7月の米輸出入物価指数など。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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