株価指数先物 【週間展望】 ―重要指標発表控え2万7500円~2万7850円水準がコンセンサスに


「重要指標発表控え2万7500円~2万7850円水準がコンセンサスに」

今週の日経225先物は、基本的にはオプション権利行使価格の2万7750円を中心とした2万7500円~2万8000円水準の動きが続こう。注目されたジャクソンホール会議におけるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受けて、27日の米国市場では幅広い銘柄が買われており、S&P500は節目の4500ポイントを突破している。パウエルFRB議長は他の参加者と同様に年内のテーパリング(量的緩和の縮小)開始は適切との見解を示したものの、一方で早い段階での利上げ観測を否定した。これにより緩和的な金融環境が続くとの見方が広がり、センチメントの改善につながったようである。

シカゴ先物は日中大阪比215円高の2万7855円で終えており、週明けはこれにサヤ寄せする格好でギャップアップでのスタートとなろう。先週末はジャクソンホール会議を控えるなか、アフガニスタン情勢を巡る地政学リスクが警戒されて2万7500円を下回る場面も見られた。手口面ではクレディスイスが週後半にショートの動きを見せていたこともあり、ショートカバーを強めてくるかが注目される。

もっとも、足元では2万7500円~2万7850円水準で狭いレンジ推移を見せており、まずはオプション権利行使価格の2万7850円を明確に上放れておきたい。買い一巡後にこう着感を強めてくるようだと、2万7850円~2万8000円にシフトしづらいだろう。また、先週の東証1部の売買高は連日で10億株を下回っており、週末には8億7000万株程度と薄商いが続いた。パウエルFRB議長の講演を通過したことで商いの膨らみが期待される一方で、今週は9月3日には8月の米雇用統計、8月の米ISM非製造業景況指数など重要な経済指標の発表を控えている。これらを控えて模様眺めムードが強まるようだと商いは膨らまず、足元でのレンジ推移が続くことになろう。

なお、アフガニスタン情勢については緊張感が高まりやすい状況であり、8月末までとなっている米国軍の撤退期限に向けて警戒しておく必要があるだろう。米国軍は27日に対テロ作戦を実施したと明らかにしているほか、自衛隊も邦人救出を進めていることから、関連する報道などでアルゴリズム売買が発動する可能性もあり、これに伴う荒い値動きには注意しておきたい。

VIX指数は16.39に低下している。先週は16.10~19.20水準での保ち合いとなったが、25日、75日移動平均線を挟んでの推移だったこともあって、ボトム水準ながらも強弱感が対立しやすいだろう。また、NT倍率は先物中心限月で14.33倍と横ばいで推移しており、依然として切り下がる25日線に上値を抑えられる形状は継続している。週初のギャップスタートにより25日線を捉えてくるかが注目され、明確に突破することができないと、スプレッド狙いのトレードは限られよう。

8月3週(8月16日-8月20日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに売り越しており、売り越し額は7087億円(前週は3465億円の買い越し)だった。この週の日経平均株価は新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)感染拡大による緊急事態宣言の延長と対象地域の拡大、アフガン情勢、米中の予想を下回る経済指標の発表を受けた世界の景気減速懸念などを受けて、リスク資産を圧縮する動きが強まり、1月以来の年初来安値を更新した。なお、現物株は海外投資家が3634億円の売り越し(同1576億円の買い越し)と3週ぶりの売り越しであり、先物は3453億円の売り越し(同1889億円の買い越し)で4週ぶりに売り越している。

経済スケジュールでは、31日に中国8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米国8月シカゴ購買部協会景気指数。9月1日に4-6月期法人企業統計調査、中国8月財新製造業PMI、米国8月ADP雇用統計、2日に米国7月貿易収支、3日に中国8月財新サービス部門PMI、米国8月雇用統計、米国8月ISM非製造業景況指数などが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
1月限 日経225 27774.95 TOPIX 1832.70
2月限 日経225 29718.77 TOPIX 1940.02
3月限 日経225 29282.41 TOPIX 1930.42
4月限 日経225 29909.73 TOPIX 1961.13
5月限 日経225 27748.22 TOPIX 1871.53
6月限 日経225 29046.40 TOPIX 1958.82
7月限 日経225 27726.72 TOPIX 1897.15
8月限 日経225 28093.15 TOPIX 1958.27

◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
21/9 8月27日 27690 27770 27460 27640 -50
21/9 8月26日 27770 27830 27650 27690 -50
21/9 8月25日 27810 27880 27640 27740 0
21/9 8月24日 27490 27800 27440 27740 +220
21/9 8月23日 26880 27530 26850 27520 +510

◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
21/9 8月27日 1933.5 1940.0 1918.5 1930.0 -4.0
21/9 8月26日 1936.5 1942.0 1929.0 1934.0 -1.0
21/9 8月25日 1938.5 1947.0 1928.0 1935.0 -0.5
21/9 8月24日 1917.0 1938.0 1912.0 1935.5 +18.5
21/9 8月23日 1874.0 1918.5 1872.0 1917.0 +35.5

●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
8月27日(9月限) 27855 +215
8月26日(9月限) 27650 -40
8月25日(9月限) 27800 +60
8月24日(9月限) 27765 +25
8月23日(9月限) 27600 +80
※前日比は大阪取引所終値比

□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
08月20日 3913億円 -626億円 6090億円 -689億円
08月13日 4539億円 -133億円 6780億円 +575億円
08月06日 4672億円 -516億円 6204億円 -35億円
07月30日 5189億円 -963億円 6239億円 -398億円
07月21日 6153億円 +356億円 6637億円 -334億円
07月16日 5797億円 +3232億円 6972億円 +505億円
07月09日 2564億円 +114億円 6466億円 -2058億円
07月02日 2450億円 +293億円 8525億円 -208億円

□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
08月25日 3865万株 -4035万株 1億8746万株 -2538万株
08月24日 7901万株 -3197万株 2億1284万株 -393万株
08月23日 1億1099万株 -2448万株 2億1678万株 +602万株
08月20日 1億3547万株 -2220万株 2億1075万株 +544万株
08月19日 1億5767万株 -471万株 2億0530万株 -358万株
08月18日 1億6239万株 -354万株 2億0889万株 -678万株
08月17日 1億6594万株 -59万株 2億1567万株 -42万株
08月16日 1億6653万株 +1452万株 2億1610万株 -1299万株
08月13日 1億5201万株 -42万株 2億2909万株 +329万株
08月12日 1億5244万株 +1107万株 2億2580万株 +773万株
08月11日 1億4136万株 -390万株 2億1806万株 +234万株
08月10日 1億4527万株 -1454万株 2億1572万株 +139万株

■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
10月14日 701億円
10月16日 701億円
10月22日 701億円
10月28日 701億円
10月29日 701億円
10月30日 701億円
11月13日 701億円
11月18日 701億円
12月21日 701億円
12月22日 701億円
12月30日 701億円
1月4日 501億円
1月15日 501億円
1月20日 501億円
1月28日 501億円
2月26日 501億円
3月4日 501億円
3月5日 501億円
3月22日 501億円
3月24日 701億円
3月30日 501億円
4月21日 701億円
6月21日 701億円

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